循環について
足の裏を使って、フミフミして、圧を加える療法を自宅の一室でこの春から始めた。
Sole Spring (ソールは足裏、スプリングはバネ、または泉)と命名。
はじまるやも、ソールスプリングも、泉がわいてそこから一歩また踏み出せるイメージなので、ワクワク(湧く湧く)な感じで覚えていただきたいと思う。
8の日は循環の日、∞はちみつの日。
8月以来、ようやく開催できた。
そしてこの日に得られた感じは記しておきたいと思ったので、書き留めることにする。
あるお客さんから
朝起きるととても体が痛くて、足がつりそうになって、でも今日休めない日なので、
踏んでほしいと連絡が入り、
急きょ足圧にみえた。
痛めた部分をかばっていて、反対側の足に支障が出ていた。
おまけに手足がとても冷えていて、施術中に、どんどん鼻水も出てきている。
明らかに風邪だな・・・と。
とにかく
余計なことを考えずに、
ひたすら、ひとフミひとフミ、集中した。
今日、乗り切れますように・・・と祈りを込めて。
自分の中にある、あるエナジーがスイッチONとなった。
今、できるだけのことをして、考えつく限りのことを。
その日は∞の日だったからかな。
私の中の何かがあふれだし、与えきり、の状態になった。
夕方にも、また別の突然のお客さんがみえて、
やはり仕事でお疲れな体をフミフミさせていただけた。
ふたりも急患が入るのは珍しいこと。
でもちゃんとタイミングよく時間帯をずらして電話が入る。
昼間に行ったはちみつの会では
アロマオイルを使ったハンドマッサージをしてもらい、癒された。
寝る前に、ものすごく元気になっている私を振り返って思った。
前日まで、とても心理状態が久々に落ち込んでいて、
一人でもらいもののウイスキーなど飲んでいたのだけれど。
ふと思った。
わたしにとっての
ペイフォワードスイッチは、ソールスプリングだな、と。
「ペイフォワード」というのは昔の映画のタイトルで
世界をよくするためにどうしたらいいかという学校の宿題に
ある少年が思いついた方法。
自分が受けた善意や思いやりを、その相手に返すのではなく別の3人に渡すというもの。
15年前くらいにこの映画を見たときに感動して、でも自分はいつもいつも
こんな風に人に親切にしたり、愛でいられない。照れ臭くて、勇気もなかったり、余裕もない、と思っていた。
でもちょっとだけならできるかもしれない、と。
「pay forward」と書いた紙を壁に貼って、ペイフォワードスイッチを作ってみた。
意識的に、このスイッチを押したときだけ、
そういう気分になって、いいことができるかもしれない。
そんな子供っぽい遊びを思いつき、実行してみた。
近所に住んでいる一人暮らしのケニア人留学生にクリスマスの日にケーキを届けに行ったり、
隣の幼稚園になにかボランティアみたいなことをしに行ったりした覚えがある。
フミフミしてる時に、スイッチがONになる。
(踏ませてもらってるひとの体がスイッチという意味ではありません^^;)
無条件に今ここに集中できる。
自分も相手にもエナジーが伝わって
お互いに元気になれる気がするのだ。
踏まれている側だけではなく。
私の中から湧いてくる元気は何だろう。
あえて言葉にすると
「無条件の愛」のエナジーかな。
ご近所に住む、足圧に通ってくださる女性がいる。
彼女は居酒屋の女将で、その美味しい料理と、元気で明るい人柄で
わが町の癒しを求める人に素晴らしい空間を提供している。
そして、彼女を慕っていろいろなひとが集まっている。
本当に素敵だなあといつも思う。
私は
すごい陰ながらだけど
この町の人たちの元気を支えてるんじゃないだろうか・・・
彼女がいつも足圧の後に
「あああ、気持ちよかったああ。本当にここに来てから、腕が病まなくなった、
股関節がしびれなくなった。本当に楽になったよ~~」といってくれるから。
みんな、仕事では疲れ、家庭でも疲れ、人間関係でも、自分の過去の想いでも
いろんなことに疲れ、未来に不安を抱いている
そんな人たちを
陰で支えるはじまるやでありたいなと
つくづく思いましたった。